腰痛とは
約8割の方が、人生で一度は腰痛を経験すると言われています。それほど多くの人を悩ませているにもかかわらず、なんとなく腰が痛いまま我慢して生活している方も少なくありません。
腰痛は、実にさまざまな原因によって起こります。症状を改善するためには、原因に合わせた適切な治療が必要です。
腰痛とは
- 腰から背中の下部にかけての痛み、張り
※腰痛に加え、足の痺れ、排尿時の痛み、発熱などを伴い、それが1か月以上続く場合には骨や内臓の病気が背景にある可能性も疑われます。
腰痛の原因
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姿勢の悪さ
普段からの姿勢の悪さ、長時間のデスクワークなどによって、腰椎やその周囲の筋肉に疲労が蓄積し、腰痛を起こします。 -
骨粗しょう症
骨がスカスカの状態でいることで、腰痛や圧迫骨折のリスクが高まります。 -
ストレス
近年増加しているのが、過度のストレスによって起こる腰痛です。ストレスが筋肉の収縮を促し、こりが生じます。 -
妊娠
妊娠によってお腹が重くなったことで重心が前方に移動し、無意識に身体を反らしてしまうことも、腰痛の原因となります。 -
ぎっくり腰
急な動作など、何らかのきっかけがあると、ぎっくり腰(急性腰痛症)を起こすことがあります。ぎっくり腰は、比較的短期間で治療が可能です。
詳しくは「ぎっくり腰」のページをご覧ください。 -
椎間板ヘルニア
20~30代でスポーツをされる方に多く見られるのが、椎間板ヘルニアによって起こる腰痛です。
詳しくは「椎間板ヘルニア」のページをご覧ください。
検査・診断
問診、腰回りの筋肉の触診、レントゲン検査などを行い、診断します。
痺れ、感覚障害が認められる場合には、MRI検査が必要になることもあります。
当クリニックの治療
薬物療法、運動療法、物理療法、装具療法などを組み合わせ、症状の改善を目指します。必要に応じて、肩こり・腰痛に高い効果を示すブロック注射・仙骨裂孔ブロック注射を行います。
姿勢が悪い場合には、首や肩に負担のかからない姿勢の指導も行います。
薬物療法
炎症や痛みを抑える薬を使用し、腰痛を改善します。
運動療法
腰周辺の筋肉をリラックスさせる運動などを行います。
物理療法
熱・電気・光の刺激により、血液の循環を促し、筋肉の緊張を取り除きます
ブロック注射・仙骨裂孔ブロック注射
麻酔液の注射により、痛みを取り除きます。たとえ一時的であっても、痛みを取り除けば「痛み→神経の興奮→血管・筋肉の緊張→血行の悪化→痛みの増幅」という悪循環を断つことが可能であり、症状の改善に有効です。
詳しくは「ブロック注射、仙骨裂孔ブロック注射とは」をご覧ください。
装具療法
コルセットやベルトといった装具を使用して腰を固定し、痛みを和らげます。
ただし、長期間の使用は筋力の低下を招きますので、注意が必要です。